2012.6.2-6.9

花と器

ここに生ける花、こころに生ける花。

展示コンセプト

旧柳下邸に漂う空気に寄り添うようにして、
8組のアーティストの作品が館内に出現します。
それぞれの作品を器に見立て、その空間に花を生けます。
華道家のように花を生けるのではなく、
私たちなりに花と向き合いそこに自然の息吹を、捉えたいと思います。
また、誰かの為に捧げられた花は、捧げた私たち(または鑑賞者)の
「こころ」を映し出す鏡となると考えました。
そのとき、花は作品と現実世界を繋ぐクサビとなり、
鑑賞者を作品世界へと導く道しるべとなります。
そして、旧柳下邸の空間と呼応しながらそれぞれのこころの中に、
目に見えない花が、そっと咲くこととなるでしょう。

水色デザイン